ワニの捕食記

危険です

恐るべき、、、4

最初にこのブログにサムライチャンプルーの事を書いた、つまり見始めたのは12月12日。

26話にわたる件の作品を見終えたのが今日、12月19日。やんごとなし。

いやー、怒涛の一週間であった。濃い濃い。

最終回は涙が止まらなかったです。最高のアニメだった。まだ心の整理はついてないのでそこまで詳しくは述べられない気はするが、とりあえず今感じていることを書いています。

一貫してノスタルジックな雰囲気を保っている所がまず凄いよね。どこか哀愁漂う、心に残る話ばかりで見た後の満足感がすごかった。

この作品のスタイルとしては1話ごとに何人か登場人物が出てきて、彼らと主人公3人が物語を繰り広げる、という感じになっている。

まあ、典型的なアニメの進め方だし本筋のストーリーに段々近づいていく感じとかが面白かったけれど、一話一話に出てくるキャラとかよりまず主人公3人がたまらなく大好きだった。あっさりしてて、全員自己中だけど自分が一番まともだと各々が思ってる感がいいね。何気ない会話とかを見てるだけでにやにやしてた。

ムゲンとジンは最初はどっちも「性格合わん!!はよ殺したい!!!」って感じだったのに、中盤から「お前、俺が殺すまで死ぬなよ(お前を殺していいのは俺だけだ)」に変わり、最後は「自分より強くて殺したいと思わん相手は初めてだ」にまで思いが発展。(意味深)

フウちゃんは2人のことを「まじでこいつら馬鹿!」って思ってたし言ってたのに、最後は「この旅が一生続けばいいのに、、」とまで。泣いてたもんな…かわいい。

作中、何回も仲間割れしてるのに回り回ってまた合流しちゃうとことか大好き。運命じゃん。

あと、モヤモヤしたところについて。

終盤にかけて、ジンとフウの仲がめっちゃ良くなってた。お別れ寂しくて泣いてたフウちゃんを抱きしめてたのはジンだし、まあこれは性格上かもだけどいつも彼女に気を使ってた。

問題は、ジンが抱きしめて「もし私が…」って言いかけた時フウちゃんは「でも、ムゲンが…」っていってジンの話を遮ったところですよね。

このシーンの解釈として、大体の人は「ジンはフウが好きだったけど、フウはムゲンを好きだった」ってことだって言う。

うちは違うと思うけどね!!!

フウは旅が終わっても3人で居たかったんだよ。でもムゲンは一緒にいることなんて望んでないってフウは分かってた。そういう性格だから。し、だからってジンと二人でいるのも違うって思ったんだよ。それをジンも察したってわけ。

…ね?色気ない解釈でしょ?そういう願望。

まあ他の人の言う切ない恋の三角関係もいいけどね。これを採用するとなると、またジン振られてやんの。まあでもお前は片思いのが似合ってるよ。一生恋愛下手くそでいてほしいし、女を泣かすんじゃなくて女に泣かされておくれ。そっちのがえっちだから。

恐るべき、、、3

…まあとりあえず12話まで見たのだが、結構今苦しい。ジンが好きすぎて。

はーーー、、、、具体的に話すとですね…

孤独感感じちゃうほどの剣の才があり、思慮深いかと思いきやいきなり女装とかいう血迷った行動にでちゃったり、捨て身の策企てちゃったりで危なっかしいし、DV夫の妻の女郎に懸想して一緒に駆け落ちしようとか言うし、、、、

なんなのあのメガネは。

ただ、11話は結構解釈が分かれると思いますね。なぜ彼女の元に足繁く通っていて、一夜を共にしたのにいざ駆け落ちしようってなったら彼女だけ逃がしたのか…

そりゃ、情が生まれたんでしょうね。自由にしてあげたいって思ったんでしょう。でも駆け落ちしようって話だったじゃん!

でも、逃げた彼女も最後に言うのは「ありがとう」なんですよ…ジンが着いて来ないってこと分かってたの?置いてかれてるのうちだけ?

ジンの恋愛観めっちゃピュアで泣きたくなった。剣術ばっかして、俗物にこれまで触れてこなかったんだろうな…と思ってたんですが、雨が止まなければいいのにとか言って彼女口説いてたわ。ちょっとショック。

でも一方的な好意ですよー、みたいな描写が結構あったので恋愛ビギナーなことは間違いない。設定構想に「実は無類の女好きとか」って書いてあったけどそれは採用されなかったみたいですね。ちょっと見たかったけど。

11話は今までで1番喋ってたし表情も結構変わってたのでよかったです。

あーちょっと今書いててなんであんなに彼女に固執してるのか分かったかも。

言い換えると、ジンって「自由」に固執してるんですね。

座禅組んで問答する時も「人間は本来自由なものだがそれを求めるのは侍の精神に基づいてないのではないか」やらなんやら…聞いてたな。

ジンは、女という立場だから夫と別れられない・体を売らなければならないっていう彼女に思い入れが特段強かったのか。

彼女を放っておくという行為は自分の理念に反していると思ったのか。

ふうむ、、だがこの解釈はあまりにも色気がないな…まあそうであってほしいという願望なのかもしれんが。

まあ色々考えさせられるいい回だった。何回も見たいね。

 

恐るべき、、、2

今日はサムライチャンプルーを見るんだ!という強い意志のもと9時に起きた。

いくらなんでも長文すぎる英訳をうんうん唸りながら終わらせ、夕方ごろアニメを観た。

いつもOPにうっとりしてしまう。まあ本編でもだが。若冲とラップを合わせるってどんなセンスだよ。最高かよ。

昨日2話まで見て、今日は3話だけにしておこうと思ったのだが気づいたら4話も見ていた。

…そこで私はえも信じられぬものを見てしまうのである…、、、!!!!

推しが、、、女装している……?!!、?

細めの目に化粧(覚えてないけどしてた気がする…幻覚かもしれん…)が施され、女物の着物を着ている…?、!!?(これは幻覚ではない)

ジーザス、ありがとうアニメ。

くっそ下手な三味線を弾いた後(?)そこから日本刀を抜いて颯爽と戦うのだ。たまんねえな。

あーすきもうすきすき。でもこれは恋じゃない。劣情である。恋というのかもしれんが…

物語もめちゃめちゃ面白い。演出も息を飲むくらいかっこいい。でもそれ以上に…

ジンが好きだああああああああぁぁぁ

恐るべき、、、

もしかしたらこの時期にやべえアニメにハマってしまうやもしれん。

その名も「サムライチャンプルー」。

YouTubeミームで見つけたこの作品だが、それを見た瞬間から登場人物の1人に一目惚れした。即堕ちであった。クールな眼差しと靡くポニーテール。透明感のある白い肌と着物から覗くほっそりとしたその胸元!!!

※ちなみに男性である。

その目に見下されたい、という思いを胸に抱きながらやらなければならない英訳をほっぽってパソコンをそっと閉じ、アニメを見ることにした。

まず最初からOPがオシャレすぎる。

まあここまでこれから高校卒業までアニメは1個もハマらん、と決意した私が重い腰を上げたのは彼よりもまずそのアニメの雰囲気や作画が好きだったからにほかならない。

本編がすごいアニメはOPもすごいのである。

アニメが始まり、意中の男性しか目に入らなくなる。声も素晴らしい。実に官能的である。

時は江戸時代。まあタイトル通り侍の話だ。

1話目から彼の拷問による痛みに悶える声を聞け、少しいけない気持ちになったことは記しておかねばなるまい。

、、、というか最高のキャラデザだな???

私の性癖やらなんやらを引きずり出してくるような素晴らしいキャラだった。

意識してるのかというようなえちえちな演出(気のせい)、男色の匂わせやらなんやらで私はもうパンク寸前である。

そもそも2話までに2回裸シーンがでてくるってなんなの。肌って出しすぎると色気半減するものだけれど、彼は例外なのはなんでなの。

理想の体格です。もう結婚して。

でも二次創作検索したら全然なかった。なんでや…私と同じものを感じとったオタクはほかにも絶対います。そう信じます。

せめて画力があればなあ、、、自家発電できるのになあ、、、、

私はこのアニメを神アニメと確信したので、この忙しすぎる時にイッキ見することは得策ではないと思い一日に1話とちょこちょこみて味わおうと思ったのですが私は耐えられるのでしょうか否、耐えれません。

今もう見ちゃえよ~という甘い囁きが聞こえます。私だって見たい!!!!!!

いまだけ大学生がいい!!!!!!

金木犀の香水

学校の教室で、ふわっと金木犀の匂いがした。どうやら誰かが金木犀の香りがする香水を吹いたらしい。そんな香水があるのかと珍しがるのと共になにか形容しがたい違和感を抱いたのを覚えている。

あれから一年後。最近、太秦周辺を歩いているとふと懐かしい匂いを鼻腔に感じとった。そばの茂みに埋もれかけている黄色く小さい花をポツポツと見つける。

金木犀だ。

なんだか嬉しくなって写真を撮った。

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金木犀の匂いはなんだか独特である。青臭さと優雅さが混ざり、人に「金木犀」というクオリアを与える程の特徴的な香りを醸す。

何故だか人にねえ、今金木犀の匂いがしたねと話しかけたくなるのだ。

そんな匂いを香水にしていいものなのだろうか。なにかの本で、金木犀は本当に少しの期間しか匂いを発さないという話を読んだことがある。それゆえ人は香水を作るまでに愛するのだと思う。なんだか、香水まで作っちゃうのは風流がないなあと感じる。

香水にしたら毎日嗅げるじゃないか。高尚で趣深い金木犀が汚されているような気がしてならない。

刹那的なものほど美しいのではないか、と思う

 

カラーレシピを読んで

なんと別々の交友関係をもつ2人の友人から、このBLを勧められた。

どんだけいいんだと思い読んでみた所成程、確かにとても凝った作品である。

美容室で繰り広げられる仄暗く、ドロドロとした恋愛物語。

少しの違和感や不安が積もりに積もった時に起こる衝突。

とても技巧的なヒューマンドラマで、登場人物の感情がダイレクトに伝わった。

しかしながら理解と共感は似て非なるもので、攻めの「狂気さ」と受けをなんとしてでも手に入れようとするその「必死さ」に恐怖を感ぜざるを得なかった。

竹を割ったような性格。そして真面目で無愛想な受けと、人に執着しやすく欲しいものを手に入れるためにはどんな手段も厭わない攻め。

できることならハッピーエンドで終わって欲しかった…

 

 

四畳半タイムマシンブルースを読んで

これ、実はアニメ化されるらしい。

浅沼晋太郎の声でまた「私」の声が聞けると思うと、修学旅行の移動時間中に堪らなくなって本を開いてみた。

最近森見氏の小説を読んでいなかったので、久しぶりに彼の堅苦しい言葉選びとは裏腹な軽快なストーリーとキャラクターたちに懐かしさを覚える。

先ず、タイムリープものをこうも分かりやすくドラマチックに表現できるのが凄い。

前作の四畳半神話大系のセリフがそのまま出てきたり縁のあるキーアイテムが登場したりと読者を嬉しくさせるようなリップサービスがあったことも述べておきたい。

「時間は一冊の本のようなものだ」という明石さんの考えにはハッとさせられたし、こういった節々の台詞がこの小説をドラマチックたらしめているのかな、と思った。