犬王、見届けました×4
上映前から、湯浅政明・松本大洋の「ピンポン」のタッグということで、観るしかないと思っていた。
上映当初、勉強が忙しくなかなか行けなくて、歯がゆい思いをしたのを覚えている。
やっと行こうと思い六月の中旬、「犬王」を観に映画館へ赴いた。
初めに観た時何よりも感動したのが、目の見えない人の表現であった。自然という概念を、音と数少ない色で表現する湯浅監督の感性に脱帽し、思わず静かに涙を流した。これ、マジ。
てか、友魚が美人すぎてびっくりした。褐色少年が何故、静って感じの琵琶法師になるんだよ。意味がわからない。好き。
一回目観た時は、イマイチ各キャラの思惑が分からなかった。ちょっとしたモヤモヤが残った。
原作は小説なので、それも読んでの二回目。
ちゃんとストーリーが掴めた。
時代背景とか諸々詳しく知った後に観ると原作へのリスペクトを節々に感じることが出来た。
小説、良かったよ。厚さは太くはないが細くもないし、読むの時間かかるかもなーと思ってたけどちょびちょび読んで二日くらいでよめた。
書き方が軽快すぎる。これに尽きます。
琵琶法師の語りみたいな小説だった。
次に、音楽について。
映画の、Queenみたいな演出がウケた。監督らしさ全開で満足。ほぼミュージカルみたいな感じなんだけど、音ハメも気持ちいいしアヴちゃんと森山未來の声がハマってた。
女王蜂、曲も結構聞いててファンなんです。映画の中で新曲を沢山聞いてる気持ちになってとても嬉しかった。
犬王二度見届けた後、Spotifyでサントラを聴き始めた。四六時中聴いてた。そして今も。
曲を聴きこんでから三度目行くと、もっと楽しかったし一緒に歌いそうになってた。
「竜中将」が好きです。
是非、パンフレットが欲しい!前情報によると金箔がおされてるらしいし!と思って買おうとすると、なんと売り切れ。しょぼん。
そこからあと数回行ってみてもずっと売り切れ。入荷が決定、という情報を聞いてから毎日問い合わせしてました。MOVIX京都さん、ごめんなさい。
模試を終えた土曜日、入荷したとのことで急いで向かい遂に手に入れた。
やったね。
元々カラーはベージュだったが、和紙の不足により青に変わったらしい。青もいいね。
この一連を静観していた母親によると、「その固執のしようが、ヲタクって感じやんな」って言われた。非常に納得。
ただ、そうするほど面白かったってことだ。これは私がヲタクであるか否かは関係ないと思う。
四回目は、ただ、綺麗だなあと思いながら観てた。
漫画ミュージアムのプチ展示会みたいなのにも行った。ぱらぱら人がいて、監督のサインとかが置いてあった。
と、まあ。
一通り犬王を見届けたわたくしですが、まだ楽しみきれていません。誰か一緒に、五回目の私と行ってくれないでしょうか。と呟いておく。言霊ってあるからね。叶うやもしれん。