ひとり
朝より夜派である。
特に、十時以降の人気のない夜が良い。
夜に音楽を聴きながら歩くと、この時が止まれば良いのにと思う。
酔っ払いかくたびれたリーマンしかいない、この京の夜を愛している。
…というか。
私はひとりが好きなのかもしれない。
友達と出かけるのも無論楽しいが、一人好き勝手ふらふら歩いている時の方が生きている感じがする。
深夜の、誰も他人に興味のない排他的な雰囲気が居心地いいのはこれが理由か。
オープンキャンパスを一人で行った時、とてもうきうきした。初夏の天気の良い日、縹渺たる大学構内をてくてく歩いた。
対人関係に悩みがちなこの頃。
一人っていいなと思った。
但しこの「一人」は友達がいるうえでの一人だ。楽しさと気苦労を併せ持つ友達関係があってこそ、一人の自由さが分かるのかもしれない。ありがたいことだ。
夏休みに東京、一人で行ってみようかしらん。